思考回路断線中

ある時は【野田サリー、砂上の楼閣、アナベル・リー】という3つのバンドに所属するバンドマン。ある時は【RYT200】の資格を持つヨガインストラクターの卵。二進も三進も行かないながらも『今』という瞬間を生きるエツという1人の人間の人生模様を綴っています。

『サヨウナラ』をするという事について。

最近夢を見る事は殆どなかったんだけど

朝方頃だろうか珍しく夢を見た

 

人との別れの夢

 

悲しいというよりは

切ない気持ちになる夢

 

f:id:n0o0i0s0e-music:20200429000810j:image

 

その日の夕方頃

以前組んでいたバンドのメンバーが

遥か遠い限られた者しか行けぬ場所へ

旅立ったことを知った

 

数年前に倒れて

意識がほぼ無い状態だった事は

人伝に聞いてきたのだが

それからどうなっていたのかは

知らないままだった

 

 

 

一緒に音を鳴らしていた時の事を

ほんの少し思い出してみる

確か自分の仕事がとても忙しい頃で

毎回ライブ30分前にライブハウスへ駆け込み

慌てて支度してそのままステージへ

とても懐かしい日々だ

彼は優しくてとても不器用な人だった

でもライブ後に突然ブチ切れて

えらい大変だった事もあったっけ

一緒にインプロのライブに出たり

彼の計らいで憧れのミュージシャンと

1曲だけ同じステージに立つ事も出来た

彼と共に音を鳴らした期間は

それほど長くはなかったけれど

彼のおかげで

色んな角度から様々な世界を

見る事が出来た

 

 

何となくだけど

過去との訣別というか

今をちゃんと生きなさいと

そんなのとっくの昔に決めて

そうやって生きてたつもりだったが

改めてそう言われているような

身の引き締まるような

そんな気持ちで

 

涙は流さないよう

どうにか堪えた

 

今は外へ出る事も

ましてやライブをする事も

難しい状況で

この世界は段々と闇に落ちていく

不可抗力で量産される頭のおかしい人々の

身勝手な言動に惑わされず

私は自分の賞味期限が迫る恐怖に怯えながら

どうにか此処に立っている

いつになったら終息するかも

全く先の見えない中

 

でも私は今という瞬間を大切に生きて

いつかライブが出来る様になったその時は

先に旅立っていった彼の為だけに

1曲歌おうと決めた

 

 

まだ心の整理があまり出来ていない

 

 

けど

 

これからまだ行ったことの無い場所へ

まだ見たことの無い光景を見る為に

賞味期限が来るその日まで

彼の分まで出来る限り行ってみようと思う

 

 

 

恐らくこの数年間

ドラムを叩く事は出来なかっただろう

もしかしたら悔いの残る人生だったのでは

あまりにも早過ぎる結末に

胸が締め付けられる

 

 

今は自由に動けるようになっただろうか

どうかそうであって欲しい

もしいつか私が死んで

何処かで出会えたら

その時はまた

一緒に音を鳴らしましょうね、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら、またいつか。