流れる
台風の影響なのか今日は少し暑い。
其れと共にもれなく電車の中は冷房でキンキンに冷えているから最近血が足りない上に低体温となっている身としては寒くてたまらない。
いつも仕事帰りに練習しに行くヨガスタジオへ日中フラッと寄る、時間帯的にあまり会えない先生のクラス。
『こんな時間に来るの珍しいねぇ』
『今日は仕事休みだし、たまには会いに来なくちゃと思って』
『本当に?凄く嬉しいなぁ』
今日は基本的なヨガのクラス。時々こうやって初心に戻る事はとても大事だと思う。
今在る日常に慣れ過ぎた先は逆に色んな事が見えなくなる、色んな事を見失う、そして其れが当たり前となり、いつからか何となく『流されて』残りの時を過ごしてしまう。
君、本当は何をしたかったの?
君、本当は何が欲しかったの?
君、本当は何を探してたの?
君、本当は何処に行きたかったの?
君さぁ、本当は何を求めていたの?
もうきっと誰もそんな事、気にも溜めていないんだろう。
ヨガで折角身体が温まって機能し始めたのに電車ですっかり冷えたので季節外れのホットココアで暖を取ると最近すっかり言う事を聞いてくれない【思考回路】がほんの少しだけ、蠢き出す。
あまりにも短かった夏がそろそろ終わる。
9月生まれは夏生まれ?それとも秋?
暑いし日に焼けるけど、私は夏が一番好きみたい。
また明日から新しい自分が始まる
真っ暗で何も見えない何も聞こえない
眩しくて何も見えない何も聞こえない
先の事なんて何も見えない
あとどれ位走り続けられるのかも分からない
そして、
これから私は何処に流れていくんだろう。