ほぼ勢いで書いてる文章 その5
最初からずっと掛け間違え続けてたボタン
いつか其れに気付いた時
さぞかし居心地が悪く
何だか気持ち悪く
最初からボタンを掛け直したい
そんな衝動に駆られる、だが、
空想の世界でよく現れる
タイムマシーンでも無ければ
過去に戻る事は不可能であり、
つまり、既に手遅れであるという事
しかしながら
気付かないフリをしておけば
若しくは特に気にしなければ
若しくは最初からそういう物だと思えば
若しくは其れが最高の芸術だと信じれば
別にどうって事は無い、というか
今という瞬間を懸命に生ききる上では
何の支障も無いのではないかと
『今という瞬間を生きる』
そう決めたものの
この先何処へ向かうのか
何処に辿り着くのか
渇望感にまみれ
不安という思案の海で溺れ、それでも
深い底に引きずり込まれないよう
必死にもがき続ける
きっと其れが
己にとっての
今を生きる、という事なのだろう。